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先日、ローストミーティングの
詳細な打ち合わせを行いました。
会場となる「ギャラリー魚や町」に
ローストスタッフと
料理の総合プロデュースを
お願いしている川島豆腐の
川島さんが同席し、
来場頂いた方が楽しく過ごしていただくために
どうするか、当日のイメージを心の中に描きながら、
料理や会場設営に関する
細かな課題を出していきました。

唐津らしいもてなしの一つとして、
当初、私たちは、唐津伝統の茶文化を活かした
懐石料理を考えていました。
しかし、唐津っ子に馴染みがあり、
これぞ唐津の食文化と言えば、
何と言っても「唐津くんち」で供される
「くんち料理」ではないでしょうか。

ご存知の方も多いと思いますが、
実は、唐津くんちには二つの顔があります。

一つは、ご承知の通り、
十四の曳き山が、笛と太鼓のお囃子と
「エンヤー、エンヤー」
「ヨイサー、ヨイサー」という
掛け声にのって
唐津の町を巡る勇壮な姿。

もう一つが各家々で繰り広げられる
くんち料理の饗応です。
唐津の女性は何ヶ月も前から
くんちの準備にとりかかり、
大掃除、障子の張り替えもすべて
くんちの前に済ませておくと言います。

商売の取引先、親戚、友人知人、
招待された人など、
何人来ても大丈夫なように、
家によっては、一〇〇人分、二〇〇人分、三〇〇人分の
料理を用意するとか・・・。
唐津では三ヶ月分の給料を
くんちの三日で使うと唐津在住の方に
聞いたことがあります。。

今回は、そのくんち料理を川島さんに
ローストミーティング用に
アレンジしていただくことになりました。
11月17日(土)は、是非とも
唐津でお会いしましょう。
(写真は昨年の唐津くんちの様子です。)

●ローストミーティングへのお申し込みは〈こちら〉から

川島豆腐での宴席の様子です。川島さんの裏手にある倉庫が会場になって、長テーブルに何十人とお客さんがいます。中央の女性は、この日訪れたお客さんの一人ですが、我々のために「サンタ・ルチア」を披露してくれました。豆腐、ワイン、オペラという和洋折衷な組み合わせが面白く素晴らしい時間を過ごしました。

川島豆腐のざる豆腐。くんち用の特大サイズで、これをエキストラバージンオイルと粗塩で食べました。白ワインに非常に良く合い大変濃厚な豆腐です。ローストミーティングにも登場する予定。

上写真・かなり大きな鯛を焼いたものです。下写真(場所:洋々閣)くんち料理を代表する「アラ」という大きな魚料理。隣の女中さんと比べるとお分かり頂けると思いますが、かなり大きな魚です。これに特製のタレを絡めて頂きました。くんち料理は、そのスケールにおいても豪快で楽しい料理です。

※注意 ROAST MEETINGのメニューに、アラが供されると言うことではありません。予めご了承ください。

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弊誌は昨年、全五回の講演会を行いました。
弊誌にもご寄稿頂いた岡本仁さんの公演を皮切りに、
雲仙在住のデザイナー、城谷耕生さん。
スローフードジャパン副会長の石田雅弘さん。
「酒場放浪記」でお馴染みの吉田類さん。
そして数々の個性的な建築を設計しておられる
建築家、藤森照信さんと、
何れも時代を牽引する豪華な顔ぶれでした。

また、講演会は、弊誌に共感を頂いている方々と
直接お会いできる機会でもあり、
私たちにとっても大変有り難い時間だったと思います。

そうした同じ価値観を持っている方達と
もっと積極的に繋がっていく方法はないだろうかと、
企画したのが今回の「ROAST MEETING」です。

「ROAST MEETING」では、第一部として、
従来の講演会から対談形式に変更し、
ランドスケーププロダクツ代表の中原慎一郎氏と、
同社所属の編集者、岡本仁氏を迎え
唐津の地元のお酒を戴きながら、
この機会でしか聞けないお二人の対談を
じっくりと聞いて頂きます。

そして、第二部は、
佐賀・唐津の旬の食材を使って、
地元の料理家が、この日のために考えた特別な料理を
心を込めて供します。

今回は、全国にも名が知れる老舗豆腐店「川島豆腐」の
主人、川島義政氏がその腕を振るい、
川島さん自身による料理の蘊蓄を聞きながら
お食事を愉しんで頂きます。

ゲストと参加者が、
共通の話題を持ち、同じ食の体験を通して過ごす時間は、
大変、有意義なことだと思います。
参加者各々の意志で、
もっと踏み込んだ質問や会話を愉しんでください。
憧れの方だけでなく、参加者同士、
議論に花を咲かせてください。
そのための二次会もご用意しています(二〇人限定・要予約・先着順)

詳細はこちら。↓
http://karatsu-roast.com/cms/roast-meeting/roast-meeting-12-vol-1